人体に有用な栄養素:亜鉛の歴史について

人体にとても重要な栄養素として知られている亜鉛ですが、その実態については多くの人があまりよく知らないのではないかと思います。しかし、亜鉛は欠乏することで味覚障害になったり、二日酔いになりやすくなったり、生殖機能が低下したりと体にいろいろな不調が起こります。

亜鉛 wikipedia

今回は、そんな亜鉛についての歴史をみていきましょう。

亜鉛の歴史は

亜鉛は英語でzincといいドイツ語ではzinkと呼ばれます。日本語ではzinkを亜鉛というのですが「亜鉛」と呼ぶようになったきっかけとしては、亜鉛が鉛に似ていたためであるとされています。

紀元前

世界において亜鉛の歴史は長く紀元前から使用されています。当時から、銅との合金である真鍮が使われており、亜鉛の化合物を傷の治療に使用していたということは確認されています。真鍮は、初代ローマ皇帝であるアウグストゥスの時代に、その製法が生み出されました。

製造の伝来と分離の成功

13世紀では、大航海時代の中で世界を航行する人たちがでてきました。イタリアの旅行家であるマルコ・ポーロは、ペルシャで酸化亜鉛の製造方法を伝えたとされています。亜鉛は、自然界に単体で存在することはありませんが、1746年にドイツの科学者マルクグラーフが、亜鉛を化合物から分離させることに成功しました。

亜鉛の欠乏で子どもに影響が

亜鉛の欠乏で、子供の成長に影響があることが分かったのが、1961年のイランです。当時のイランは子供の食事は、ポテト、ミルク、イーストを使わないパンだけでした。そのため、成長が悪く貧血を起こしたり、性機能が低下しました。その子供たちの毛髪を調査したところ、亜鉛が欠乏しており、亜鉛を摂取させると症状が改善したことから、亜鉛が欠乏が影響で発育が悪くなることがわかったのです。

成人でも亜鉛欠乏になる

1975年には、成人も亜鉛欠乏症になってしまうことが分かりました。当時はまだ、鉄、亜鉛、マンガンといったミネラルの存在があまり知られていませんでした。そのため高カロリー輸液には配合されていませんでした。

高カロリーで栄養補給を受けていた患者たちが、ミネラル不足のために様々な欠乏症を発症したのです。そのことから、微量栄養素の重要性がわかり、今では高カロリー輸液には必ず微量栄養素が配合されるようになりました。

亜鉛のサプリメント

亜鉛のサプリメントは、国内で生産されたものや海外製のものなどいろいろなものが販売されています。特に、形態としては亜鉛単独を摂取するもの、亜鉛と別の栄養素を配合して特定の症状や目的に特化したもの、牡蠣エキスなどの自然のものを使った栄養素が豊富なものなどがあります。

参考:亜鉛サプリの徹底比較ガイド!

こちらを見ると、牡蠣エキスを用いたサプリメントが多いようです。牡蠣などの自然の食品を用いたサプリメントの方が亜鉛以外の栄養素を取り入れられるので、化学合成されたサプリメントよりも安心して続けることができます。